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2005/11/25

トップブリーダー訪問 《3》


05年クラフト展のRDCC受賞! クイーンブレス犬舎 江島 千恵
                        犬種:パピヨン
                        犬舎所在地:三重県

 今回は、人気犬投票でも常に上位をキープし続けているパピヨンの世界的トップブリーダーをご紹介しましょう。
 三重県の田舎にある【クイーンブレス犬舎】は、その敷地面積は1,600坪の広さを有しています。
 そこは、とてものどかな広大な運動場で、パピヨン達はのびのびと毎日走り回って暮らしています。一度運動場に出した犬が呼んで本当に戻って来るか心配したりして・・・
 都会では、考えられない風景がここにはあります。
どちらかと言うと、交通の便の余り良くないこの三重県に、毎年多くの外国人がパピヨンを購入に来るとは、誰が想像できるでしょうか。
 パピヨンのクイーンブレス犬舎が世界で活躍を始めたのが、2000年のアメリカとフィンランドからでした。
この6年間で、自家繁殖犬での欧米諸国のチャンピオンタイトル獲得数は、な・ん・と・250個を遥かに越えている、脅威的な賞歴を誇っています。
 そして、遂にこの犬舎の繁殖犬がたった1ヶ月足らずの短期間にイギリスチャンピオンを完成してしまいました。
イギリスでBOBを受賞! 1回目のCCは、イギリスランキングNo,1犬を含む、並み居る強敵を破っての【BOB】(ベストオブブリード)
そして、2回目はわずか1週間後に惜しくも、メスには負けたものの【DCC】(ドッグシーシー)
更に、1週間空けて、最後のCCはパピヨンスペシャリティショーで【BISS】を獲得したのです。
まさに驚異的なスピードです。
犬界に長くいらっしゃる皆さんは、イギリスチャンピオンを完成するのには、本場イギリス産の犬でもどれだけ難しいかは良くご存知の事でしょう。
良くご存知ではない方の為に、少しここでお話ししておきましょう。
イギリスチャンピオンを完成するには、年間に行われるたった30回足らずのチャンピオンシップショーでCCを獲得しなければなりません。
このCCがまた大変で、各犬種のオスとメスの1頭のにのみ、与えられる事になっています。それらを、ドッグCC、ビッチCCと言います。よって、素晴らしい犬が1頭いると、その犬が勝ち続ける事になり、新しいイギリスチャンピオンの誕生が無いと言う事になります。
そして、CCを3枚獲得した時点でイギリスチャンピオンを完成する事ができるのです。
 それは、世界中のブリーダーが目指す最高のタイトルの一つと言えるでしょう。
イギリスCHさん太! その最高のタイトルを獲得した、彼の名は・・・
 EngCh AmCh SweCh FinCh IntCh EstCh JkcCh Fin-W'04 Insu-W'04 クイーン ブレス Jp レッド アイディール  【コールネーム:さん太】
と言います。
さん太君は若くしてJkcChを完成。その後アメリカに渡り、全米ナショナル展で【クラス1席】を獲得。すぐにアメリカチャンピオンを完成し、ヨーロッパに渡りました。
そして、全てのCACIBを本場のヨーロッパ、北欧で獲得しIntChを完成しました。
その間に8タイトルを獲得し、最後にイギリスに渡りました。
全米ナショナル展にて
ブリーダーは言います。
「さん太を世界キャンペーンに快く出してくれた、北海道の林オーナーに感謝します。そして、何より私の世界チャレンジに力を貸してくれた、アメリカ、ヨーロッパ、イギリスなど世界中のパピヨンブリーダー達の力添えが、あってこその成功であった事は確かです。 私達チームは、より良いパピヨンを世界に紹介するべく、日夜勉強に励み、努力をしています。今後もこの体制で、次代のスーパードッグのブリーディングに、チャレンジして行きたいと思っています。
 まだまだ、クイーンブレスの世界チャレンジは続くようですね。これからの成果に期待したいと思います。




1998年アジアインターナショナルドッグショーにてベストインショーを受賞 いつから犬を飼い始めましたか?
    いつも家には犬と猫がいましたね。
    始めは、捨て猫、捨て犬を拾って来ては親に隠れて飼っていました。
初めて飼育した 純粋犬の種類は?
    秋田犬です。
    小学2年生から、父親と一緒に秋田犬保存会の展覧会に出かけていました。当時から長靴をはいた、おじさん達と一緒にリンクに出ていた写真が今でもあります。
    暫くの間は、秋保の展覧会に参加をしていましたが、中学校から陸上競技に専念して、ドッグショーにはご無沙汰をしていました。
パピヨンとの出会いについて教えて下さい。
    理想的なパピヨンのオスの頭部 JKCのドッグショーに参加し始めた時、私は日本スピッツのブリーダーでした。私の最初の犬の先生がスピッツのブリーダーで、必然的にスピッツを持っていました。今では、クイーンブレスのスピッツの血統が多く、ヨーロッパで見る事ができます。
    さて、パピヨンについては、当時私の知り合いから「パピヨンを探して欲しい」と言われ、当時まだ数の少ないパピヨンを購入したのが始まりでした。
    このパピヨンは、私が始めて自分でハンドリングをして、【ベストインショー】を獲得した犬となったのです。
    全米展を制覇したGAIA そして、パピヨンの魅力に取り付かれていったのが、昨日の様に思い出されます。
    その後、私は、より高いクオリティーのパピヨンを見つけるべく、世界中のパピヨンの血統を調べました。この作業は今のようにインターネットがある時代ではないので、大変な作業でした。
    当時、とても入手しづらいイギリスチャンピオン達とイギリストップサイヤー、トップパピーなどを入手できた事が、今に繋がっているのは確かです。
あなたの理想のパピヨンを教えて下さい。
    EngCh タンゼモアー ミス ペパーミント(クラフト展ウイナー)です。
    実際のペパーミントを見た事はありません。しかし、写真を見るたびにため息が出るほどの美しさがあります。
    随分前の犬ですが、未だにその犬を越えるパピヨンを見た事がありません。
理想的なパピヨンのオスの頭部 あなたのブリーディングポリシーについて教えて下さい。
    一番重要なのはエレガントな頭部表現と言えるでしょう。
    パピヨンの重要なポイントは、大きな蝶の表現をした耳の形状にあります。
    そして、その美しく、知的な目はいつも輝いていなければなりません。
    また、ボディバランス、コートにも重大なポイントはあります。
    もちろん、ブリーディングする際には、健全な両親を選び遺伝疾患の無いラインで行わなければなりません。
    私達は、世界中でチームを組んでBreeding をし、ショーイングを行っています。そこで海外の情報をより早く入手し、より高いレベルでブリーディングを行っているのです。
     世界の果ての日本でたった一人の力では、今のような成功はありません。私は世界中の良い友人達に恵まれて現在に至っていると考えます。
世界でショーイングを開始したきっかけと今後の目標について教えて下さい。
    世界中の10カ国以上のタイトルを獲得したマーク 1998年プードルの大村君から紹介された、アメリカのハンドラーマーチングレゴリー氏に2頭の犬を預けた事が始まりでした。
    その中の1頭である、GAIAが翌年のウエストミンスター展で、当時のNo,1を破りBOSを受賞!その後、全米ナショナル展でBISSを獲得!同時に、後胎犬のSORAがWB&BOWを獲得して一躍世界の表舞台に出ました。
     また、同時期に若いMarkをフィンランドに送り、欧米同時にショーイングを本格的に開始しました。送った犬達が無事に帰って来るかも分からない状態でのチャレンジでしたが、私は素晴らしいとハンドラーとCo-Ownerを得て、大変恵まれていたと思います。
    その後、インターネットでWebSiteを開き、世界中の多くの方達から連絡を頂き、現在では、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、ベルギー、イタリア、スイス、ドイツ、エストニア、ロシア、メキシコ、ブラジル、南アフリカ、などに輸出をし、各国にてランキングNo,1、BISを含む、素晴らしい成果を挙げています。
    今後の目標は、「継続は力なり」をモットーに、今以上の高い意識を持ち世界中の友人と協力をして、パピヨンのスーパードッグのブリーディングに励んでいきたいと思います。最終目標は、自家繁殖犬でウエストミンスター展、クラフト展のBISを受賞してみたいと思いますが、それもまた通過点であるかも知れません。
日本のパピヨンについて、どのように考えますか?
    日本の数名のブリーダー達は、すでに世界へのチャレンジをしていらっしゃいます。 中には、ワールド-ウイナーを獲得されたブリーダーもいらっしゃる程です。素晴らしい事です。
     しかし、未だに一貫性の無いパピヨンをブリーディングし、ショーマナーだけで勝敗を決定したり、パピヨンのスタンダードからかけ離れた犬達をショーイングしている光景が見られます。その姿はとても残念な事です。
     日本のブリーダー達には、よくスタンダードを勉強しその上で理解を深め、パピヨンとは?何故類似犬種に似てはいけないのか、スタンダードから要求されているパピヨンのタイプとは何なのか!をよくご理解した上でブリーディングをして頂きたいと思います。
     また、他のトイドッグに比べると遺伝疾患は少ない方ではありますが、やはりパピヨンにも遺伝疾患はあります。それら(PRA、パテラなど)を充分に勉強し、ブリーディングプログラムから外す事をしなければなりません。
    いくら美しい容姿があっても、性格が悪く、健全性が無くなってしまっては台無しです。
     ブリーディングされる方は、新しく生れてくる命に責任を持って頂かなくてはなりません。その命には、人間同様の重さがある事を、充分に理解した上でブリーディングを行って欲しいものです。
    決して、安易にブリーディングを考えず、熟慮の上、充分な知識のあるブリーダーの指導の元に、健全でよりスタンダードに近づけるブリーディングプログラムをお考えになる事を望みます。
かわいい子犬たち 最後に、日本のパピヨンファンシャーに一言お願いします。
    パピヨンは、世界的にも人気の高い犬種です。非常に頭が良く、エレガントでいつも飼い主さんと一緒にいる事を望みます。頭が良い分、飼い主さんより地位的に上位になってしまい、「なんだか自分の言う事を聞かないのですが...」と言う質問があったりします。 もちろん、家族の一員であるパピヨンは、大切に管理をして欲しいのですが、甘やかす事は厳禁です。
     正しい躾とは、家族の中での地位を決めることから始まります。
    どんなにかわいくとも、パピヨンは人間の次で無ければなりません。
    必ず、その事を忘れないようにしましょう。 そうすれば、こんなに素敵な犬種は他にはありません。
    きっと、パピヨンファンシャーの方たちは今後、楽しいドッグライフを満喫していただけるでしょう。
来年アメリカでキャンペーンするAmCh武蔵


これからもきっと、クイーンブレスさんでは素晴らしいパピヨン達が生れ続ける事でしょう。 そして、その犬達が世界中で活躍し続ける姿が目に浮かびます。 本日はありがとうございました。

Queen Bless Kennel Web site http://www.queenbless.com

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