プードル,トリミング
プードル,トリミング

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STANDARD POODLE'S Continental clip (1)  Model:GINA    Copyright:スマッシュ犬舎

前回のトリミングから約一ヶ月。 スタンダードプードルは皮脂の分泌が多いので、皮脂を完全に落とすようにシャンプーした後、カールをのばしながらドライングし、毛をまっすぐにしておきます。 頭部の毛はセットの仕上がりを想定した形にバンドで仮止めしておきます。こうすることで仕上がりに近いラインのクリッパーを入れることが出来ます。
表情は全体のスタイルを左右する重要なポイントになりますので、顔から作業を始めます。 0.1ミリの刃を付けたクリッパーで、耳の内側の付け根と目尻を結ぶイマジナリーラインから順に、頬から顎、マズル、のどから首と逆剃りしていきます。
背を短く見せる効果も狙い、正しく立たせた時、胸の一番高いところから肩甲骨を結ぶラインが45度になるようにクリッパーラインを入れます。   目の間に逆V字型のインデンテーションを入れます。最終的にスウェルが上からかぶることを考え、深くとっておくといいでしょう。
足をクリッピングする前に正しく立たせ、その犬の握りを確認します。スタンダードプードルは握りの良い犬が多いのですが、握りが甘い場合にはクリッピングラインをやや下げ、ショーの5〜7日前に足のクリッピングを行います。反対に握りがよく、肌の色も良い場合には、ショー前日にクリッピングして握りの良さ等をアピールします。 スタンダードプードルはトイやミニチュアよりクリッピングラインを上にとり、体を大きく見せるのが基本です。
クリッピングラインに、左手の親指を当て、足をクリッピングします。左手の親指に当たるまでゆっくりとクリッパーを動かし、逆剃りしていきます。 指の間や足裏もきれいに刈ります。湿疹等の皮膚トラブルが起こりやすいところなので、シャンプーをするときも指の間までしっかり洗う習慣をつけましょう。   足のクリッピングが終わったら、必ずいったん正しく立たせ、クリッピングラインを確認します。
前肢のクリッピングをする前に、肘の位置を確認します。肘のつき具合や全身のバランスを見ながら、その犬に合わせて肘の位置を決めます。   前肢の毛をブレスレットの上から肘まで逆剃りします。犬を座らせて刈ってもかまいませんが、刈った後のチェックは必ず立たせて行います。
全身のバランスを見て、アンギュレーションを深く見せるようにロゼットの位置を決めます。テールセットより前にロゼットを作るのが基本。小さめに高い位置に作ると体を大きく、軽快に見せる効果があります。少し前寄りに作れば、ポンポン・ロゼット・ブレスレットの3点の位置関係でアンギュレーションを深く見せることも出来ます。
肛門周りや尾の付け根から、ロゼットのアウトラインをつけていきます。尾の付け根を刈るときは左手で尾を持ち上げ、テールセットの見え方を確認すること。   メインコートとのパーティングラインをつけ、ロゼットのアウトラインが決まったら犬を寝かせ、残ったボディの毛をきれいに刈ります。

クリッパー作業が終了したら、肌に薬用の保湿クリームをつけます。毛にクリームをつけないように注意すること。
はさみで粗刈りをしていきます。カットを始める前に、全身の毛を起こすようにコーミングして正しく立たせ、少し離れた位置から見て仕上がりの体の高さやバランスを確認します。
ロゼットのアウトライン、メインコートとロゼットのパーティングライン、メインコートのフロント、メインコートのアンダーラインの順で、粗刈りを進めていきます。 後肢のブレスレットをカットします。毛を起こすようにコーミングした後、コームダウンし、クリッピングラインに沿ってぐるりとカットします。 色々な角度から見てバランスをチェックしながらブレスレットのアウトラインを作ります。ダイナミックに動ける犬はブレスレットをやや大きめにすると動いたときの魅力が引き立ちます。
前肢のブレスレットも同様に毛を起こすようにコーミングした後、コームダウンし、クリッピングラインに沿ってぐるりとカットします。 テールのポンポンをカットします。カーブシザーでざっと形を整えておきます。 これで全身の粗刈りが完了です。
細部の調整はメインコートをセットした後、全体のバランスを見ながら行います。
メインコートをセットしていきます。頭の毛を耳の前で4つに分け、バンドを掛けます。
スウェルを作ります。バンドで止めた部分を左手でしっかり押さえ、コームの刃で一番手前のバンドを引っ掛けて弧を描くように後ろに引っ張ります。 リングコームで更にスウェルの形を整えます。スウェルの引っぱり具合やふくらませ方で表情が決まるので、気に入るまで丁寧にやり直しましょう。
体が大きく頭も重いので、セットする時にはあごの下に枕を入れ、体をまっすぐにした状態で伏せをさせます。一番前の部分は表情を決めるので、バランスを見ながら特に丁寧に作業します。
立たせた毛の根元にさらにスプレーを掛け、毛を薄くとってなでつけるようにコーミングする作業を繰り返し、スタイルを作っていきます。コームは清潔なものを使い、スプレーがついたら作業の途中でこまめに洗うようにします。

トップは扇型に広げ、ネックから後ろは体の中心に寄せて高さを出すつもりでセットしていきます。 トップラインを作ります。セット力が弱めのスプレーを掛け、毛先をコームで自然に広がるように整えていきます。いったんセットした部分を調整するときは、スプレーした部分をとかしても刃に毛が絡まないカーボン素材のコームを使うと便利です。

スプレーは毛の根元にしっかりかけ、毛先にはあまりかけないようにします。根元にはセット力のあるもの、毛先にはセット力の弱いもの、と2種類のスプレーを使い分けても良いでしょう。


正しく立たせ、丁寧にコーミングして、透き間無く毛を起こした後、チッピングを開始します。メインコートからロゼット、ブレスレットといった順番です。 体高と体長が10:10になること、頭と体のバランスなどを意識しながら、その犬の良い点を強調するスタイルを作っていきます。
全体のバランスを考えながらメインコートのトップラインを整えます。 尾の先をカットします。ポンポンの毛先を持って尾を持ち上げ、毛を起こすようにコーミングした後、丸く形作ります。   尾をあげた時、テールの先と耳の付け根が同じ高さになるよう、全体のバランスを見ながらカットします。形を整えたら、ポンポンに軽くスプレーします。
バンドを外して耳の毛をコーミングし、軽くスプレーします。動きを持たせて耳の毛先をカットします。





これにて完成です。 スタンダードプードルは体を大きく見せることが大切。トイやミニチュアに比べ、四肢のクリッピングラインやロゼットを少し高めの位置にし、ポイントを上に作っていくとよいでしょう。作業中、バランスを確認する時には、5mくらい離れた位置から体全体を眺めるようにすること。




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